市民農園の形態

 

市民農園は、その運営主体や規模などによっていくつかの形態があります。一般的に「市民農園」と呼ばれているものは、開設者である区市町村や農業協同組合が、農家から農地を借り受け、その農地を10~15㎡程度の小区画に区切り、それをその地域に在住する一般市民に利用してもらう農園です。

 

ここでは、自分自身で何を作るのかを考えて、比較的自由に農作物を栽培することができます。貸付の期間は、大体1年から3年程度となっているようです。

 

「体験農園」は、農家自らが開設し、一般市民に利用してもらうタイプの農園であり、利用者は30㎡程度の区画の中で、農園主のきめ細かい指導を受けながら農業体験を行うものです。そのため、初心者であっても普通の店に並んでいるような立派な野菜を作ることが出来るのがメリットです。

 

複数年の継続利用が可能なところや、在住市民でない人でも利用が可能な区画もあります。「クラインガルテン」は、契約した区画内に野菜や花などを栽培する農園の他、休憩や宿泊などに使用する簡単な小屋を併設した市民農園です。よって滞在型市民農園とも呼ばれています。ゆとりや癒し、農業や食への関心などから、都市だけでなく農村にも生活拠点を持つ二地域居住を求める人向けの施設です。奥深い山や清流、地域住民との交流の中で、のんびりと優雅な田舎暮らしが堪能できるのが魅力です。